修学旅行⑧(会津藩校日新館)

 修学旅行2日目,最初の見学場所は会津藩校日新館です。

 ここでのメインの活動は「座禅体験」です。日新館の座禅は本物のお坊さん(住職さん)が直接指導してくれます。本格的な座禅の入門体験ができるため,日新館の座禅体験はとても人気があります。そのため修学旅行では,なかなか予約が取れないことでも(一部の学校関係者の中では)有名です。

 今回は喜多方市内のお寺の住職さんから座禅体験の指導を受けます。お坊さんは,とても柔らかい口調で座禅の作法や心構えについて子供たちに分かりやすく1つ1つ説明してくれます。まずは,座禅の座り方です。直接板の間に座るようです。よくお寺で目にするクッション(座布団のような物)は使用しませんでした。脚の組み方の説明に従って,子供たちも脚を組んでみます。

 さすが小学生,脚の関節は柔らかいですね。正式な脚の組み方ができる子供たちが多くいました。もちろん,両脚を組む正式な方法の他に,片脚だけ組む方法やできなければ正座でもよいということでした。学校ブログ担当は,両脚を組むことができず,片脚だけ組む方法でやります。

 次に座禅の心構えや呼吸法,気持ちの整え方について説明が続きます。そして,子供たちが抱く座禅の最大の関心事「喝(かつ)」についても説明がありました。座禅中に眠くなっていたり,体が動いていたり,心が乱れてていたりしたときには,お坊さんから「喝(かつ)!」を入れられます。その作法も教えていただきました。

 さあ,説明が終わると,壁の方向を向いて座禅が始まります。

 静かで穏やかな時間が過ぎていきます。ただし,お坊さんが近くを通ると,子供たちには緊張が走るようです。

 座禅の後半になると,お坊さんから「喝(かつ)を入れてほしい人は,近くに行ったら教えてください。」とありがたい言葉がありました。ただ・・・「喝(かつ)」の希望者は1人だけでした。みなさん遠慮したのかな?怖かったのかな? せっかくの機会でしたので,学校ブログ担当もお坊さんに「喝(かつ)」を入れてもらいました。

 これで座禅体験は終了です。座禅をしていた時間は約20分間でした。

 座禅が終わった直後は「あ~」という安どの声とともに,組んでいた脚をほどいてリラックスさせます。

 最後に会津地方に古くから伝わる「什のおきて」の作法について学び、礼儀正しくあいさつをして座禅体験を終了しました。